粉瘤の摘出手術オフレポ

てきしゅちゅしゅじゅちゅ!

400です。

 

以前から気になっていた粉瘤(ふんりゅう)を摘出手術してきました。

一応、年始に立てた抱負の1つでもあったので、順調な滑り出しである。

 

 

 

前情報

 そもそも粉瘤とは。

皮膚の下に袋ができて、垢とか皮脂が表に出れずに溜まったものらしい。アテロームともいう。

まあ腫瘍、といっても良性の腫瘍。ただ、臭い。

ひどいのは炎症したり、破けると膿が出てきてそこから感染症がでて、そうなるともうヤバいらしい。

あと初めの内に言っておくけど、

いくら肌を清潔に保ってようが、

食生活に気を付けていようが、

老若男女、誰でもできるからな。

 

詳しくは各自ググってくれればいいけど、ツイッターで画像検索でも可。

ていうか臆病者はここで引き返した方がいいかもしれない。

ただどちらにせよ、このブログで撮り下ろしを公開しちゃうので後悔しちゃうと思う。

 

とりあえず、まずは患者のアラサー未婚男性のセクシーショットをば。

はいドン。


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背中の真ん中におできが見つかった。

 

触るとプニプニする。

見つけたのは…27歳くらいのときかな?

 

最初はニキビかなーって思ってたので、「セナキュア」や「びふナイト」で治療を試みた。

何も変わらない。でも特に痛みもない。

…うん!とりあえず放置!

 

 

 それから数年後の夏だったか。

ふと件のおできを触って、指の匂いを嗅いでみた。

 

 

くっっっっっさ!!!

 

 

足の指の間の匂いを凝縮させたような、

何日も穿いた靴下のような、

すごい匂いがする。

 

経験したことないけど、壊死ニキとか喉の臭い玉とかってこんな匂いがしそう。

とにかく臭い。

ウ○コとはまた違った、そんな匂いがする。

 

ああそうだ。

初めに言ったことをもう1回言うけど、

誰にでもできるからな!

ググった所、背中に限らず皮膚のどこにでもできるらしい。

顔にできたり、耳に、足の裏にできたり。

なお、男のタマタマや女のビラビラにもできた症例がある。

流石、グーグルさんは何でも知ってる。僕に写真を見せてくれた。

くそう。

 

で。

直すにはどうするのかっていうと、切除するしかない。

自分で潰すのはNG。炎症がひどくなって、治療も長引く。

まあ良性の腫瘍なので放置してもいいんだけど、おできがなにかの衝撃で破けたり、成長してソフトボールほどになることもある(マジで病院のHPにソフトボール大の写真があった)、とのこと。

 

というわけで、僕は切除することを選びました。

それまでの間、匂いは直塗りするタイプの制汗剤?で抑えることに。

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当時の気持ち

 

 

病院選び

  

 過去の話になってしまうが、以前に足の怪我で手術をしてもらったことがある。

この怪我、小さいとはいえ肉が抉れて赤身が見えるほどだったので、

処置が遅ければ足を切断することになりそうだった。

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ザクロ(イメージです)

で、そのときの手術がまあ痛かったし怖かったの。

 

先生「はい、じゃあ麻酔の注射しますねー」

僕「えっ、どこにです?」

先生「そりゃあ、怪我したところにだよwww」

僕「ヒャッ…」

先生「なーんで聞いちゃうかな?www」

 

 

 

はい。

 

痕は残ったけど治ったので、腕は確かだと確信した。

そんな先生と、

 

「抜糸終わったからね、お風呂で毎回キレイに洗ってあげて下さーい」

「何なら、タオルでゴシゴシ洗っちゃって!その方が治り早いから!ホントに!」

と、僕に丁寧な術後のケアをしてくれたおばちゃん助手がいる。

そんな病院。

 

まあ処置室がある皮膚科であれば大丈夫だと思う。

とにかく、あのときよりは絶対痛くないという確信があったので、

それほど手術自体に怖さはなかった。

 

 

診察

 粉瘤だと分かってはいたけど、とりあえずおできがあって匂いが気になる、ということを訴えた。

 

診察の結果、やはり粉瘤。

切っても切らなくてもどっちでもいいけど、今後炎症することがあるかもしれないねー、とのこと。

ふむふむ。予習した通り。

僕はもう切除してもらう決心をしていたので、さっさとやってほしかったけれど、

今すぐだと準備もあるので、また後日となる。

せっかく決心したのに、日が開くとそれはそれで怖い。むう。

仕方がないので、次回の予約をすることにしたが、1つ、先生に質問をした。

 

僕「ちなみに、臭いからって制汗剤とか使って誤魔化したらダメですか?」

先生「えっ…それは止めて。中に入ったら炎症するし」

 

何か普通にドン引かれた。

 

かつては匂いが気になっていたけど、最近はもう段々と匂いに慣れてきて、何なら少しクセになってきたという危機感があった。

デートとかオフ会も制汗剤塗って乗り越えたつもりなんだけど、もしかしたら匂っていたかもしれない。

 

そんな訳で、僕が出たオフ会とかで変な匂いがしていたのなら申し訳ない。

もし実は臭かったけど大人の対応で接してくれていた、とかならそれはそれで死ねるなあ。

  正直、ま!オタクの集まりなら多少は匂ってもバレんやろーと、考えた節もあった。

ああ、ただカードゲームはやっていないので、カードショップの異臭騒ぎはオタクの天然由来成分だからな。

僕は無関係なので。あしからず。

 

話が逸れた。

 

 

 

手術当日

 何か混んでたけど、施術するということでほぼ時間通りに案内された。

上半身裸になり、ベッドにうつ伏せになる僕。

「苦しくないですかー?」

と、おばちゃん助手に聞かれるが、大丈夫。

立派な社会人の成人男性である僕は、「うつ伏せでも苦しくない体勢」を「経験」で知っている。理由は想像に任せる。

 

 次に、穴の開いた手術用のシーツ?を背中に敷いてもらう。

独特の冷たさが僕の背中を包む。

あ、こんなんドラマで見たなーとか思っていると。

ふと、ある疑問が頭をよぎった。

 

(何か、シーツ、大っきくない…?)

 

そう。最初にあった写真の通り、おできは背中にあるほんの数センチのものだ。

だが、今、シーツが上下は後頭部からお尻まで、

左右はベッド目いっぱいに広がっている。

なぜだ。なぜこんなに大きい。

冷静にその理由を考えるも、答えがどうしても1つしか浮かばなかったので、

僕はそれ以上考えるのを止めた。

 

  そうしていると、先生が患部をプニプニ突き始め、

「はい、じゃあ麻酔しますねーチクッとしますよー」

 

きた。

子どもの時に「痛いのを我慢するときは、奥歯を食いしばらず浮かすと良い」という大発見をしたことにより、度重なる歯医者や採血、そして前回の手術をも乗り越えてきた。

そんな僕だ。

しかも、以前の手術により恐怖を乗り越えて先生を信頼している。

そんな僕にとって、麻酔の注射なぞ蚊にさされる程度の気持ちだった。

実際、本当にチクッとした程度だった。

部分麻酔だから意識はあった。

 

で。

 

先生「はーい、麻酔効いてきましたかー?これ痛くないですかー?」

僕「(痛く)ないです」

先生「うん、大丈夫だね。針でチクチクしてたんだけど」

 

いや、それ言わなくてよくない!?

 

まあでも本当に痛くないどころか、何も触感?がなかったので、

麻酔ってすごいなあと。

ていうか前回も麻酔したはずなのに、今回みたいな感動何もなかったぞ。

前回、余裕無さすぎでは?

 

まあ 結局、最初の注射でチクッとだけで、何も感じないまま手術は進んでいった。

 

何も痛みがなかった。

今、手術がどんな状況かもよく分からない。

途中で「切り取るねー」とか言われたけど、

下手に質問をして先生の集中が乱れると困るので、何も返事が出来なかった。

途中、縫合してるのか体が引っ張られたような気がする。

 

そういえば、花粉症なのに今はクシャミの予感がしないなあ、

院内の空気が綺麗なせいなのか、それとも脳がクシャミしないように理解してるのかなあ、

とか考えていたら、何も触感を感じないまま手術は終わった。

最後に周りをキレイに拭いてもらって、

ガーゼを当てて圧迫されて、

防水テープで上からガッチガチに固めて、出来上がり。

明後日にまた様子見て、それでもうスポーツやっていいよ、とのこと。

 

ここまでで費用は1万ほど。

保険も適用されたので、思ってたより安かった。

処置室から出る前に、収穫したものを見せてくれた。

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大きさはビー玉くらい?

ていうかこの男、写真を撮る程度に余裕があることが伺える。

 

術後の検診

 手術から2日後。

おばちゃん助手に、前回と同じベッドの部屋に通され、その横にある丸イスに座った。

上着を脱いでシャツをめくり、おばちゃん助手が慣れた手つきで防水テープを剥がし、患部を拭いてくれた。

 

助手「ああ、キレイキレイー」

僕「そうですかー良かったー」

助手「じゃあ、先生に診てもらうから待っててくださーい」

僕「はい」

 

1人にされ、シャツをめくったまま待つ僕。

どうやら先生が他の患者さんを診療中らしい。

 

と、そこに。

助手「見てみる?」

僕「へ?」

おばちゃん助手が今度は手鏡を2枚持って現れた。

鏡を1枚持たされる僕。

 

助手「見える?ほら、3針縫いました。」

僕「へー」

助手「ここの縦3つで、下のは糸を抜きやすいようにね」

僕「へー」

合わせ鏡により、自分の背中の術後を確認させられるプレイング。何だこれ。

 

 そうこうしてると先生がやってきた。

 

助手「じゃあ、10日から2週間後くらいに抜糸で」

先生「そうですね」

ん?

助手「3週間になると糸が抜きにくくなりますからね」

先生「ですね」

……おばちゃん助手、詳しすぎない?

 

 聞くと、この人も先生に粉瘤を取ってもらったらしい。

何だか同じ苦労を分かち合った戦友に出会ったみたいでおもしろかった。

とにかく2週間後、抜糸をすることに。

それまでシャワーかけてもいいし、

ゴシゴシ洗っても良いとのこと。

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抜糸待ちの少年




 

  2週間後、再び病院へ。

やたらとキレイになったと褒められた後、

さっさと抜糸し、絆創膏を貼られてお終い。

ひょうし抜けするくらい、あっという間のできごとであった。

先生に「はい、もうここにはできないからね」と言われたことが印象的。

 

そんなこんなで

 

 今はこんな感じ。

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匂いを気にしなくてよい、ということが本当に嬉しい。

新年度からの自信にも繋がった。

今後も粉瘤ができて匂いに悩むこともあるかもしれないけど、

そろそろ良い歳だし、加齢臭と思われたら嫌だなとボンヤリ考えた400でした。

ではでは。